Rainy Moon
作成日:05.04.25

都会の喧騒、虫の声
あの日君と歩いた道
輝く夕日、白い月
見上げた夜空に星はない
ペダルを漕いで思いを馳せる。あの日の君のあの笑顔に
高架下の道曲がって見上げた
夜空に輝く白い月
夕日が君を赤く染めた。月の光が僕を包んだ
それは本当に綺麗で、優しい光は眩しくて
手を延ばしたその先に、ふいに細めた目の前に
あの君の姿はなくて、星が一つ輝いてた

クラクションと、犬の声
二人で歩いた帰り道
降りだした雨、風の音
曇った夜空とこのココロ
濡れた髪から滴る水。僕に文句を言う君の声
高架下に立って雨宿りした
少し離れた相合い傘
風が二人を包み込んだ。降り懸かる雨は冷たかった
君の笑顔を感じたくて、全てを流してくれそうで
振り向く僕の隣から、見上げた冷たい雨空に
君はいつしか居なくなって、空がひたすら泣いていた

君と歩いた帰り道。海に続く川辺の道
イヤホンから響くあの歌。あの日君が唄った歌

ふと君が振り返って言った。不意に浮かんだ歌を唄った
アリガトウ、そしてサヨウナラ。君と唄った最後の歌
分かれ道で手を振って、それはとても懐かしくて
小さな意地とプライドで、零れる涙を堪えてた

ちっぽけな僕に手を貸してくれた、君は今、どうしてる?