Ginkgo
作成日:05.11.20

二人の息は白く凍って、体はとても冷たいけれど
二人並んで歩いていたら、寒さなんて忘れてしまった
そう、いつでもずっと、いつまでも。あなたの傍にいたいと思う
仲間と居ても独りだった。いつでも孤独の中に居た
「ずっと一緒に居るよ」だなんて、キレイゴトだと思ってた
イチョウの小金が散る中を、二人で歩いている時
ずっとずっと一緒だよねと、心の中で訊いてみた

吐息が白くなってきた頃、私の心まで冷えてきて
暖めてくれるような人は、私には居ないと思ってて
信じる心も忘れてたら、あなたが思い出させてくれた
仲間と居ても孤独だった。いつも私は一人きりで
「誰かのために生きる」だなんてばかばかしいと思ってた
イチョウの黄金が散る頃に、出会えた事が幸せで
あなたの為に生きていくと、こっそり心に誓うよ

孤独だった私の中に、闇の中に光をくれた
「いつもいつもありがとう」なんて、私が言いたいくらいで
イチョウの黄金が舞い上がる、北風なんて関係ない
風が吹いても寒くないよ、あなたが傍に居てくれる